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おくぬ〜の『来た球を打つ!』

スイスと日本で活動する舞台俳優奥野晃士(あきひと)のブログ。

星と世界の文豪AKUTAGAWA 〜吉田弥生について〜

こんにちは

秋のシーズン『歯車』絶賛上演中です。

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日本の何がすごいかというと、
いろいろあるが、
やはり漫画のレベルには驚かされることが多い。

とりわけ、

今回芥川龍之介の世界を読み解くのに
我々も漫画には大変お世話になった。

最近入手したものの中で
お気に入りはこの二冊、

おすすめ漫画

といっても二冊しか買ってないが………

なかでも松田奈緒子の『えへん、龍之介』は
一巻で完結であるが、
田端での生活の様子がとてもリアルに描かれていておすすめだ。

なかでも平塚雷鳥を室生犀星と萩原朔太郎、そして芥川龍之介の三人で
尋ねる場面がある。

すると年下の俳優兼画家の旦那の奥村は
他人の赤ん坊の面倒をみており、
これは女が子育てをする良妻賢母が理想とされた
大正時代の日本人の価値観からすると
驚くべきことで、
そのあとの奥村の劇団の稽古をみると、
チェーホフの『ワーニャ伯父さん』をやっている。

まさに最先端の女性の姿が平塚雷鳥と奥村との関係や
ワーニャのセリフから浮かび上がり、
いつしか、
学生時代に思いを寄せながらも
家格が合わないという理由で思いを振り切った、
吉田弥生の「新しい女」像へとつながるシーン。

とても印象的だった。

芥川龍之介を語るのにはずせない才色兼備の吉田弥生との失恋がありますが、
弥生を気になって調べてみたら明治25年(1892)年3月14日の生まれでした。

芥川龍之介は1892年3月1日で太陽は魚座(水)、月は牡羊座(火)。

弥生は芥川と同じ年で、太陽の星座も同じ魚座(水)。
月の星座はというと………天秤座(風)でした。

太陽星座のエレメントは水同士で、
月星座のエレメントは火と風………

これって、もしかしてめちゃ相性がいい星回りってことじゃなかったっけ?


弥生さんは銀行家の娘で、金田一光男なる陸軍中尉と婚約の話が出たので、
龍之介は真剣にプロポーズを考えるのですが、
弥生との交際は芥川家から反対され、結局龍之介が弥生を諦めた。

その主な理由は相手の家が士族でないとかいうことだそうで、
それ以降龍之介の吉原通いがはじまるとのこと。

私はこの時、大きな人生の不条理に出くわし、
龍之介のなかで何かが死んだんだと思う。

そして、

そんな廃墟の中から芥川龍之介という不世出の天才が
暗黒の世界にむっくりと起き上がり、
光を求めて歩み始めたのではないかという気さえする。

月星座の牡羊座は気性の激しさが特徴としてあげられている。
一方弥生さんはバランスのとれた天秤座、
さぞやお互いに魅力的に映ったことでしょう。

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そんな二人の中を引き裂いた「家」って………いったい何だったんだろう………

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奥野晃士





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星と世界の文豪AKUTAGAWA

こんにちは😃
10月に帰国してからずっと取り組んでいた芥川龍之介の「歯車」の初日があきました。



演出は多田淳之介さん。

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清水や島田の中学生たちがとても熱心に舞台を観てくれて、
普段とは違う生徒さんたちの様子に先生たちもおどろいてました。

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今日は稽古をいっとき抜けてSBSラジオ『聴くディラン』に出演。
パーソナリティーの芸人の二村さんやアナウンサー黒田さんに初めてお目にかかり、
すばらしいフォローを受けながらなんとか今回の作品についてのトークをしてきました。

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多田さんとのクリエーションはこれまでのように戯曲ありきではなくて、
最初は俳優と色々作品を分析しながら現場で創作していく感じ。

なおかつ小説を演劇にするというので、今の形がおおよそ出来上がってきたのは本番10日前くらい。
今回のこのメンバーだからこそできたような舞台になっていると思います。

やはり自分の人生をテーマにした作品を数多く残してる芥川龍之介の中でも、
死の直前に書かれた決定版というべき『歯車』は、彼の作品の中でも傑作として評価は高い。

本日一般公演初日、12月15日まで駆け抜けます!

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『歯車』についてはこちら


稽古でも芥川資料本を紐解く機会も多く、
最初はそういうディスカッションで稽古がおおかた終わってしまう時もあった。
そんな芥川の作品を理解するのに、一人の作家の人生を見つめなおす事を
真剣にやれたのはとても良かったと思う。


12月6日には『文豪⭐︎星演談』をスノドカフェ七間町で開催します。



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なんと、西洋占星術の杜香里さんと、
静岡大学教授の今野喜和人先生の解説を交えてお送りします。

杜さん今野先生、スノドカフェの柚木さん、そして私、
四人とも月星座が魚座という、
芥川に引き寄せられたかのような座組みでお届けします。

これまで歴史上の人物を西洋占星術の杜香里先生と
星まわりで読み解くイベントをやってみて、
周囲の人間関係や敵味方の関係を星座に照らしてみると
実に興味深い結果が出た。
これまで遠い存在だった山岡鉄舟や徳川慶喜に
血肉が通った感じになれた。


そんな中、一度芥川の星まわりを調べて見る。

芥川龍之介  1892年(明治25年)3月1日 - 1927年(昭和2年) 7月24日)

太陽が魚座で

ピュアで優しく、同情心が厚い
情緒豊かで、感情の起伏が激しい
夢見がちでロマンティスト
厳しい決断や現実的な判断は苦手


月がおひつじ座。

型にはまらない、集団の中に染まってしまわない
何かを作り出したり、新しい事を始める力が備わっている
周囲に同調し過ぎると息が詰まる
衝動的な発言や行動を抑えきれない




若くして夏目漱石に見出され、
文壇に衝撃的なデビューをした芥川だが、

生い立ちは複雑で、生まれて8ヶ月で母親が発狂し
新原家から母の実家の芥川家の養子になった………

そこで、叔母の愛情を一身に受けながら教育され、
龍之介の人格形成に大きな影響を与えることになる………。

これからおいおい、芥川の周辺の人物を
このブログでも取り上げていきたいと思います。





お楽しみに。







奥野晃士




由比で山岡鉄舟といえば

こんにちは!
『歯車』稽古も絶賛進行中です。

本日20日は初倉で今井信郎の歴史演談
そして明日21日は由比で山岡鉄舟の歴史演談を上演します。

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おかげさまで、様々なところで歴史演談上演の依頼をいただけるようになってきました!

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日時は

10月21日(日)13時半から由比本陣公園の特設ステージで本番です。

ご一緒するのはオーボエ奏者の漆畑孝亮さん!

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無料です。

実は由比は山岡鉄舟にまつわるエピソードの地なのです。

江戸無血開城という世界史上でも異例の政権交代が行われる前、
江戸に攻め上ろうとする西郷隆盛率いる新政府軍が布陣する駿府に
単身乗り込み、主君徳川慶喜の助命や江戸城の開城、武器引き渡しなどを談判したのが
山岡鉄舟ですが、
途中薩埵峠の登り口で薩摩兵からの銃撃にあい、
危急を救ったのが、由比で茶店を営む望嶽亭の亭主松永七郎平。

今も望嶽亭は現存しており、鉄舟が置いていった拳銃など貴重な遺品も残されております。

そんな由比において、静岡市との合併10周年の記念事業に
6月に普済寺さんでご一緒させていただいた
漆畑さんと参加させていただきます。

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お時間ある方はぜひいらしてくださいませ!



奥野晃士






歴史演談の聖地初倉で!

こんにちは!
SPAC秋のシーズン『歯車』稽古がはじまり10日が経ちました。

いよいよ芥川の作品と実際に向きあって実験的な要素が強い稽古が続いております。

さて、静岡大学の学生二人によって2011年に実施された
『リーディング・カフェで待ち合わせ』という企画では、
「静岡大学に通う県外の学生が、静岡の大学に通ってたということを強く意識できる」作品として選んだ
『侍たちの茶摘み唄』は、徳川幕臣によって開墾された牧之原台地が、青々と生い茂った茶畑として
現代に続く奇跡の物語でしたが、私の歴史好きに火をつけ、
静岡の歴史を掘り下げるきっかけになりました。

そこには一般的に知られていない英雄がたくさん描かれておりましたが、
なかでも坂本龍馬暗殺の実行犯と言われる今井信郎は、
それまで抱いていた狂気のテロリストとは大きなギャップがあって、
私の関心を集め、何度も上演してきました。

そしていよいよ10月20日13時から初倉公民館くららにおきまして
『坂本龍馬を斬った男〜今井信郎の半生〜』を上演させていただくことになりました。

初倉歴史演談チラシ1

いよいよです。
感無量です。

初倉歴史演談チラシ2

第四代初倉村村長を務めた今井の業績を
初倉の方々にお伝えできるのは本当に嬉しく思います。

というのも、地域の人の努力で
10月9日今井信郎の石像が除幕式が開催されました!

今井信郎記事10/1静岡新聞


一人でも多くの方々にご来場いただけたら幸いです。

平成30年10月20日(土)13時から14時半まで。
入場料:1500円(当日2000円)
会場: 初倉公民館くらら
住所:〒427-0111 島田市阪本1336番地の1. TEL0547-38-0002
主催:NPO法人初倉まほろばの会
後援:島田市教育委員会



奥野



高槻の三好長慶について

こんにちは😃
スイスは連日秋晴れの穏やかな日々が続いてます。
8月の話で恐縮ですが、
いつも戯曲を声に出して読んで楽しむ会を開催してくださってるアートデアートビューさんで、
高槻市の歴史に残る戦国武将三好長慶についての
歴史演談が無事終わりました。

『高槻物語』という宇津木秀甫先生の本をもとに
構成させていただきました。

三好一族については最近色々研究が進んでるようだが、
とりわけ三好長慶は戦国時代一五六〇年の絶盛期に、
山城・丹波・大和・和泉・淡路・讃岐・播磨を制し、
近江・河内・伊賀・若狭まで影響力を伸ばした程の有力大名であり、
天下では三好長慶(ながよし)に立ち向かえる勢力は、関東小田原城の北条家くらいかといわれたほど。
彼の戦歴を見ていくと、同じような相手と戦い、勝利しては和睦し、
また戦うと次は負けか和睦、というように
「合戦」と「和睦」を繰り返しているところをみると、
どうやら長慶は、非常に寛大な武将だったとも言えるのあもしれない。
その反面、決断力には欠け、非情になりきれておらず、
一説にはうつ病でもあったと言われていて
もし、三好長慶に織田信長のような非情さも兼ね備えていたら、
天下はいち早く平定されていたかもしれない。
ここにもう一人、松永弾正久秀という悪役武将が登場する。
下克上の代名詞ともいうべき、エグいやつである。
この頃
足利将軍義輝(よしてる)も長慶に気を使って、
その息子が慶興(よしおき)と書いてたのを
将軍の名前の一字「義」を贈って「義興(よしおき)」と名乗らせたほどで、
将軍が自分の名前の一字を息子に譲ってくれたのにも大喜びだった長慶だったが
在ろう事かその跡取りの義興が、芥川城で家来の松永弾正に毒殺されたのだ。
のちに
「世に下克上これよりはじまる」
と言われた有名な事件だったが、
松永弾正久秀は、長慶が信じて方々の領地を治める仕事をさせてた家来なのに、
身上の人の後継を殺して三好長慶の権力をのっとろおと企んだというのだ。
この松永弾正も一説では高槻出身といわれている。
高槻といえばキリシタン大名の高山右近が有名だが、
三好一族は芥川山城で信長とも一戦交えたこともあり、
その時は籠城戦で水脈も絶たれた中
三好軍は馬を洗うパフォーマンスを織田軍に見せつけた………
しかしその馬にかけた水は実は米だった………というエピソードを持つ。
本番を支えてくれたスタッフとして
オーナーの杉田さんはいうまでもないが、

ライターの林夏子さんや、

口上を引き受けてくださった真田幸村にゾッコンの竿田さん、
パーカッションの野尻さんにも感謝である。
ちなみに野尻さんのご本業は鍼灸師だそうだ。



のじり鍼灸院のツイッターはこちら


会もお開きにしようと思った時
かけつけてくれた狭山のBajiさんは
講演会に参加したあとかけつけてくださった。
お連れの年配のお姐さんがすごいテンションでお客に解説を始めてくれたのですが、
ツッコミどころ満載のキャラだったのでイジらせていただいて、



東京からきた若い先生が
星座と摂津地域の関連について話をしてくださった。
かなり斬新な説だったので
うまく説明できないが、
昔の人が大和川を境にあの世とこの世の概念をもって
都市を形成したということが、
星座との偶然とは思えない符合の数々から
読み解けるという説だった。
驚いた。
姐さんが興奮して話すわけだ!
終わってからは近しい人たちとの打ち上げ。


高槻の皆様にはずっとよくしていただいてありがとうございます。
またゆっくり伺いたいと思います!

アートデアートビューについてはこちら



奥野晃士