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おくぬ〜の『来た球を打つ!』

スイスと日本で活動する舞台俳優奥野晃士(あきひと)のブログ。

10/11より「寿歌」公演スタート、これが書かれた1979年という時代

こんにちは!だいぶ秋らしくなってきましたね。
日本は今ラグビー🏉がホットですが、
SPACは地味の秋のシーズンが始まります。
私はというと、
昨年愛知県とのコラボで7都市を巡演した
日本の現代戯曲を代表する名作『寿歌』という三人芝居の再演です。

《ニュース》
10月12日(土)『寿歌』公演中止・払い戻し等のお知らせ
10月12日の公演は台風接近のため中止になりました。
くわしくはこちら



昨年はふじのくに⇄せかい演劇祭でも野外劇場で上演させていただきましたが、




奥野寿歌写真42_o

野外劇場での上演でした!
もともと愛知芸術文化センターさんとSPACとの共同企画だったので
すごい両県の力が結集された感じで
九州や愛知や茨城など7都市で上演させていただきました!
その節は大変お世話になりました。


朝日新聞夕刊5月10日 『寿歌』劇評_n




愛知のある都市の中学生の中には
劇場にヤモリを持ち込んだ子がいて、公演後半でそれが逃げ出し
大騒動の客席になった伝説の公演もありました!


※拙ブログ『おくぬ〜の来た球を打つ!』より
『劇春到来!本日より開幕!~『寿歌』をご覧になる前に!』
こちら



今年は静岡芸術劇場での上演です。

核戦争が終わった後の関西のある町を
リアカーをひいて旅をする旅芸人ゲサクとキョウコ………
そこに現れる謎の青年ヤスオ(ヤソ)………

9月には第一期の稽古を打ち上げ、
最終日の通し稽古には
スイスから来たばかりの家族も観に来てくれ、
なかなか楽しんでくれたみたいです。



北村想によって上演されたこの作品は
1979年にかかれました。

昭和でいうと54年、
この時代の背景を知ることでこの戯曲のことを知れるかと思い
少し調べてみました。

ちなみに、

この時代のヒット曲は、


1位 渥美二郎:「夢追い酒」
2位 ジュディ・オング:「魅せられて」
3位 小林幸子:「おもいで酒」
4位 さだまさし:「関白宣言」
5位 千昌夫:「北国の春」
6位 ゴダイゴ:「ガンダーラ」
7位 西城秀樹:「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」
8位 アリス:「チャンピオン」
9位 牧村三枝子:「みちづれ」
10位 ピンク・レディー:「カメレオン・アーミー」
11位 サザンオールスターズ:「いとしのエリー」
12位 水谷豊:「カリフォルニア・コネクション」
13位 甲斐バンド:「HERO(ヒーローになる時、それは今)」
14位 ゴダイゴ:「銀河鉄道999 (THE GALAXY EXPRESS 999)」
15位 岸田智史:「きみの朝」
16位 金田たつえ:「花街の母」
17位 ゴダイゴ:「MONKEY MAGIC」
18位 桑名正博:「セクシャルバイオレットNo.1」
19位 ゴダイゴ:「ビューティフル・ネーム」
20位 山口百恵:「いい日旅立ち」

私もこの年の運動会で高学年の子たちに混じって
西城秀樹の『ヤングマン』でダンスを披露した覚えがありますが
『北国の春』『いとしのエリー』『銀河鉄道999』『いい日旅立ち』など
今でもカラオケの定番曲がこの年のヒットチャートを賑わせている。


注目すべきはゴダイゴの活躍です。
ベスト20に四曲もはいっている!

これはやはり1978−79年に放送された
テレビドラマ『西遊記』の影響が大きい。
孫悟空が堺正章、猪八戒が西田敏行、沙悟浄が岸田四郎、
そして三蔵法師が夏目雅子の四人。

最高視聴率27.4%。
英国BBCでも放送されたこのドラマ。
わたしも再放送で何度もみました。

ゴダイゴの曲がヒットしたのも、
なにしろ『モンキーマジック』はこのドラマのオープニング
『ガンダーラ』はエンディング曲だったから………。



だからゲサクのセリフの中にも三幕でヤスオが物品取り寄せの術を披露したあとに
唐突に孫悟空の名前が出てくるのか!



ちなみに

『必殺仕事人』(朝日放送)
『西部警察』(テレビ朝日)
『3年B組金八先生』(TBS)

もこの年からだそうだ。
未だに語り草になってる名作ドラマの数々を生んだ時代の熱を感じさせる。

わたしとしては個人的に殉職ネタを使わせて頂いてる
『太陽にほえろ!』が最高視聴率40%を叩き出してるのもすごい。

松田優作のジーパン刑事が殉職する場面を探していたら
番組の制作秘話をみつけたのですが
革新的な作り手が伝説を生むんだなと思いました。





あと、

熱といえば、

やはり1979年夏の甲子園の高校野球史上に残る名勝負だ。
第61回全国高校野球選手権大会は5日前に石川・星稜高校との延長18回の激闘を制した和歌山・箕島高校が大会初優勝。
栃木・作新学院高校(1962年)、愛知・中京商業高校(1966年)に続き史上3度目の甲子園同一年度春夏連覇を達成した。
柳沢慎吾も一人高校野球でネタにしている。



エズラ・F. ヴォーゲル『ジャパン・アズ・ナンバーワン』もこの年のベストセラー。

バブル前夜という感じだ。

アニメ王国日本の名作も数々生まれている。


4月2日 - 『ドラえもん』(第2作1期)放映開始。
4月7日 - 『機動戦士ガンダム』放映開始
8月4日 - 映画『銀河鉄道999』(りんたろう監督)※この年公開邦画ランキング一位
10月10日 - 『ベルサイユのばら』放映開始
12月15日 - 映画『ルパン三世 カリオストロの城』(宮崎駿監督)公開


その中でもわたしは

10月9日 - 『まんが猿飛佐助』放映開始

に注目したい。

なぜなら、

ゲサクのセリフの中に
これまた唐突に白雲斎が登場し佐助に語りかけるからだ。
不条理な展開も随所にある芝居ですので………。







あとは、漫才はやはり三球てるよの地下鉄漫才が有名だった。



ゲサクとキョウコの文学漫才の中で
そのネタはキラリと光っている。

そしてやはり、
スタートレックのミスタースポックネタも
当時は受けたでしょう。

Spock - Fascinating!





「わたしは美しい」というキャッチコピーで有名なイオナ化粧品のCMです。
1978年当時、ナレーションは岸田今日子さんですね!
BGMとかもうっすらと覚えが。



やたらいろんなバージョンがありました。

宮本武蔵ネタもわたしが歴史好きだからではありません。
全部北村想さんの原作にあります。

ちなみに昨年は巌流島にほど近い北九州芸術劇場でもこの寿歌は上演されました!




ニュースをみても、いろいろある。


1月1日 - アメリカ合衆国と中華人民共和国が国交樹立。
1月20日 - 奈良市の茶畑から『古事記』の編者太安万侶の墓誌が出土。
1月26日 - 大阪市住吉区の三菱銀行北畠支店で猟銃事件(三菱銀行人質事件)。
2月17日 - カンボジアをめぐる対立から中越戦争が勃発。
3月16日 - 中国軍がベトナムの領土から撤退し、中越戦争が終了。
3月28日 - アメリカのスリーマイル島原子力発電所で放射能漏れ事故。
4月7日 - 第51回選抜高校野球大会は和歌山・箕島高校が2年ぶり3度目のセンバツ優勝。
5月11日 - 鈴木自動車工業が「アルト」を発売、47万円という低価格で人気を集める。
5月15日 - 三菱大夕張炭鉱でガス爆発事故、16人死亡。
5月23日 - 長岡京ワラビ採り殺人事件7月1日 - 静岡第一テレビ開局。
7月1日 - ソニーがヘッドホンステレオ「ウォークマン」を発売。
7月11日 - 日本坂トンネル火災事故。
7月16日 - イラク、バアス党のサッダーム・フセインがイラク大統領に就任。
8月21日 - 第61回全国高校野球選手権大会は5日前に石川・星稜高校との延長18回の激闘を制した和歌山・箕島高校が大会初優勝。栃木・作新学院高校(1962年)、愛知・中京商業高校(1966年)に続き史上3度目の甲子園同一年度春夏連覇を達成。
9月3日 - 「昭和の名人」と称された落語家の六代目三遊亭圓生死去。奇しくも79歳の誕生日だった。
10月26日 - 韓国の朴正煕大統領暗殺。
12月24日 - ソビエト連邦のアフガニスタン侵攻。


三菱銀行の立てこもりは子供ながら衝撃でした!
あと、アメリカのスリーマイル島で放射能漏れもおこってたのか!
中越戦争やソ連のアフガン侵攻、
韓国では前大統領パククネのお父さんが暗殺される大事件もおこってる。

映画『地獄の黙示録』もこの年公開だし、

そうかと思うと、

ウォークマンが発売されたり、スズキアルトが発売されたり、
静岡第一テレビが開局したり、
他にもぶら下がり健康器がヒットしたり、クイーンが来日したりと、
豊かさもどんどん増している。

1979年(昭和54年)流行語

■エガワる (巨人入団の経緯から、「他を顧みないゴリ押し」という意味で使われた)
■キャリア・ウーマン (男性と対等の立場で仕事をしていく女性のこと)
■シカト (仲間はずれのことで「シカトする」などと用いる 花札の図柄で鹿がそっぽを向いているのが語源)
■熟年 (一般的には50代から60代を指し、豊富な人生経験を持ち円熟してきた年齢という意味をもつ)
■ダサイ (「田舎くさい」「野暮ったい」「垢抜けない」などの意味)
■ナウい (「現代風」「今っぽい」の意味。「ナウ」から変化し、若者の間で使われ始めた)
■ニャンニャン (若い女の子がうれしいことを意味する一種の感動詞、のち性行為の意味に変化する)


なんか、豊かだが軽薄な時代って感じがする。

五島勉の『ノストラダムスの大予言』が1973年に出版されてから
1999年7の月に空から恐怖の大王が………云々がまことしやかにささやかれるようになり
わたしも子供心に世紀末に人類は滅亡するのかなと思っていた。

そんな賑やかで豊かで軽薄な”繁栄の時代”に「終末世界」を描いた本作品が支持されたのは、
”何か大きな力(神?)による救済”を社会が求めていたのかも。


とにかく

終末思想とか核戦争による人類滅亡とか、
結構最近にも通じるテーマが根底にありながら
初演当時のネタが随所にちりばめられていて、
この辺を押さえておいていただけると
より楽しくみていただけると思います。





『寿歌』10月12日から26日まで土日は14時から、
平日も中高生鑑賞事業があり一般席がある日もあります。

公演情報
2019年
10月12日(土) 14:00  *はじめての演劇鑑賞講座
                    *アーティストトーク
                    *静岡東部バス
10月13日(日) 14:00  *バックステージツアー
                    *託児サービス
10月19日(土) 14:00  *バックステージツアー
                    *託児サービス
10月20日(日) 14:00  *アーティストトーク
10月26日(土) 14:00  *バックステージツアー


日本語上演・英語字幕
上演時間:90分
会場:静岡芸術劇場 (静岡市駿河区東静岡2丁目3-1 グランシップ内)



ペアチケット割、三人割などお得なシステムもあります。

お忙しいかと思いますがご都合つきましたらぜひいらしていただけたらと思います。



『寿歌』のサイトはこちら


10月12日22時からNHK『switch達人達』に『寿歌』演出家でSPAC芸術総監督宮城總が出演します。
詳しくはこちら

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10/5~6 オクシズ縁劇祭 @静岡浅間神社

明日オクシズ縁劇祭で
民話をテーマにした作品
「木枯しの森」と「てしゃまんく」を上演しますが、

5日17時過ぎから始まる大神楽祭では、
朗読『小林作兵衛―義元討死を駿府に伝えた男―』と神楽『鬼の舞』を合わせた作品を上演します!

清沢訪問の様子は新聞でも取り上げていただきました。

是非盛り上がればと思います。

リハも絶好調❗️
夜もまた格別ですよ!

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